奇跡は起きなかった? 2014年 11月(撮影)

11月5日は171年ぶりにミラクルムーンが見られる夜だったが先月の皆既月食の夜と同じように三浦半島では天候に恵まれず、またまたお月様を見ることができなかった。もっとも負け惜しみではないけれど、月食と違ってミラクルムーンのほうは見えたからといって普段の月と何の変哲も無いそうだが。それはさておき季節はそろそろ晩秋に移り三浦半島でも丘陵のあちこちで紅葉した木々が見られるようになってきた。

アキノノゲシは名前の通り秋に咲く。

以前はハルノノゲシとされていたが早春から晩秋までほぼ1年中咲いているので単にノゲシと言われるようになった。

海岸に多く見られるイソギクの花は筒状花のみで舌状花が無い。葉には白い縁取りがある。

イソギクと栽培菊が交雑すると白い小さな舌状花を持ったハナイソギクが誕生する。

いろいろな場所で見られる雑草のイヌホオズキ。実には毒があるという。

明治の頃に世田谷のゴミ捨て場で発見されたというハキダメギク。結構かわいい。

葉山の山道を歩いていたら頭上に赤く熟したカラスウリがいた。

同じく葉山で見かけたキチジョウソウ。花と赤い実が一緒に見られた。

大きな株に花がいっぱいのツワブキ。

毒をもつことで有名なトリカブト。

三浦半島では海岸でも見られるヤマラッキョウ。写真の花は丘陵に咲いていた。

葉に触れると揮発性の芳香がするリュウノウギク。

サルトリイバラの葉で餅を包む地域がある。ユリ科では珍しい木本性植物。

シロダモの淡い花。メスの木には昨年の実が熟して赤くなっている。

海岸に多く見られるテリハノイバラは葉がツヤツヤと光る。

やはり海岸に生えていたマルバアキグミ。実は渋い。

丘陵地の小道で見かけたナガバノコウヤボウキ。コウヤボウキとは花の付く位置が違う。

照葉樹の林縁にムラサキシキブの実が見られた。同じ名で園芸店で売られている木はコムラサキが正式名称。

植栽されたものだろうかバショウの花が咲いていた。

温暖な三浦半島でも綺麗に紅葉するハゼノキ。かつては実から和蝋を採取した。

ヤツデは同じ花の花粉で自家受粉することを避けるためにオシベとメシベの成熟時期を変えている。オシベ先熟といい、まずオシベが成熟して花粉を出す雄性期(左の写真)、オシベが落ちてメシベが成熟する雌性期(右の写真)に分かれる。

カワセミが訪れる池のモミジの紅葉。

観音崎公園のマツの雪吊り。

公園を訪れる人の中には変人が少なくない。マツの雪吊りを見て「このあたりでは大雪など降らないから雪吊りなどする必要は無い」とわざわざ事務所にクレームを言ってくる人がいた(大雪対策の雪吊りで無いことは一目瞭然なのだが)。こういう人は「キリスト教徒でもないのにクリスマスを祝うのはもってのほかだ」と世間に言いまわっているのかもしれない。でも案外自分の子供や孫にはクリスマスプレゼントをあげていそうな気がする。
公園の芝地でゴルフ練習をしているオヤジも時々見かける。注意するとしぶしぶ止めるが、いなくなればまた再開するのが見え見えな態度だ。いい歳をして常識とかモラル等とは無縁のようだ。世界各地で評判の悪い中国人旅行者に劣るとも勝らない身勝手すぎる年寄りが増えている。これまでの人生で何を学んできたのだろう。