過ぎる夏と初秋の狭間に 2015年 9月(撮影)

そろそろ酷暑の夏も終わりを告げる9月。例年なら9月に入ってからもかなり厳しい残暑の日が多いものだが、今年の9月は激しく降る雨の日が何回か続いたせいだろうか暑さを感じさせる日はいつもの年よりは少なかったように思える。雨が多かったせいだろうか澄み切った初秋の青空もあまり印象には残っていない。野山には夏の名残の花を咲かせる植物と、秋の訪れを知らせる植物が同居する時季になった。

クズは秋の花のイメージが強いが夏から咲く。

雨を歓迎するかのように咲くツユクサ。

一列に並ぶミズヒキの小さな花。

草むらにあっても目立つキンミズヒキの花。

青空に伸び上がるようにキンエノコロ。

浜辺には小ぶりなハマエノコロがかわいい。

ススキの穂からオシベのヒラヒラがのぞいている。

海岸と山の間に陣取る草むらにはツルボの花。

ススキの根元にはたくさんのナンバンギセル。

林床には濃紫色のホウチャクソウの実。

海岸に適応したソナレマツムシソウ。

最盛期を過ぎて1本だけ咲いているヒオウギ。

緑の海岸の斜面に咲く暖色のハマカンゾウ。

海岸の砂地にはハマゼリの白く小さな花。

例年、近隣に生えるヒガンバナは打ち合わせたように一斉に咲いていたが、今年はすぐ近くでも咲き始めがバラバラだった。

真っ白な花をつけるシラハギ。

赤く鮮やかなヤマハギの花。

天高くキミガヨランの花が大きく咲き誇る。

海の近くではクコの実が赤く熟した。

茎に細かいトゲを持つカナムグラの目立たない花。

ヤブタバコの花は数多く咲くけれど目立たない。

ムラサキシキブの実を白くしたシロシキブ。

水辺ではシロバナサクラタデが弓なりに咲き出した。

草むらにひっそりと咲くヤブマメ。

地面には全身真っ白なシロオニタケが顔を出した。

細いツルのような茎から花を出すコマツナギ。

ニシキギの仲間のコマユミには翼が無い。

ガマズミのツンと尖った実が赤く色づいてきた。

太い幹の高い横枝部分にイチジクに似た実をつけるアコウ。


JRには1年に2日だけ列車が止まる駅があるという。

こちらには1週間に1日、日曜日だけ4本のバスが発着するバス停がある。

しかもこのバス道路は7月下旬から8月末日まで土日は一方通行になるため、その間バスは運休となる。