アサギマダラの旅立ち 2015年10月(撮影)

山歩きで見つけたキジョランの種を蒔いておいたところ、3年後にツルを伸ばしてかなり大きく育った。ひょっとしてと期待して葉の裏を丹念に探してみたところアサギマダラの卵を見つけることが出来た。やがて孵化したアサギマダラの幼虫はキジョランの葉を食べて生長する。蛹から蝶になったアサギマダラは何千キロもの渡りをして、またこの地に帰ってくるのは鮭とは違って同じ個体ではないらしい。次の世代の蝶だろうか、あるいはそのまた次の世代か。

キジョランの葉の裏に産卵された白い鉄砲玉のような形をしたアサギマダラの卵。

産卵からどれくらい経ったのだろうか卵のテッペンが黒くなった。そろそろ孵化の時か。

卵から孵化して間もないアサギマダラの幼虫。体は白い。

キジョランの葉を丸く食べるアサギマダラの幼虫。

だいぶ大きくなって特徴的な模様が出たアサギマダラの幼虫。

いつのまにか緑色の蛹になったアサギマダラ。

緑色だった蛹が真っ黒に変わった。間もなく羽化か。

夕方確かめに行ったら蛹は空っぽになっていた。

ツワブキの蜜を吸うアサギマダラの成虫。あの蛹から羽化した蝶かどうかは不明。これから渡りに出かけるのだろうか。

コセンダングサの花に止まるヒオドシチョウ。ヒョウモンチョウの仲間で羽根の裏は枯葉模様。

道端の草むらから突き出ていたサラシナショウマの花。

イヌショウマも林と山道の境いめで咲いていた。

淡い紫色が風雅なカントウヨメナ。

野菊の代表格といえばノコンギク。

小さな花が穂状に咲くアキノキリンソウ。

ノゲシの仲間で秋に咲くアキノノゲシ。

ヤクシソウは崩落地などに進出する先駆植物。

花の周りに棍棒のようなものを持つメナモミ。

ツワブキは海浜植物で日本・中国南部・台湾が原産地。葉の光沢や初冬の花は和風庭園に欠かせない。種を蒔いてから2〜3年で花が咲く。

セイタカアワダチソウは明治時代に渡来し昭和30年代後半に全国に広まった。根からcis-DMEという物質を出し他の植物の生長を抑える。

クコの花。この写真には写っていないが同じ時期赤い実も見られる。

オオバグミの目立たない花。葉が広く丸いのでマルバグミの別名がある。

ヌマダイコンの陸上型のオカダイコン。

香りが強いナギナタコウジュ。

クルクル紙細工を思わせるコウヤボウキの花。コウヤの名前は高野山にちなむ。

オケラの地下茎を燻らせるとカビを防ぐ効果があるとして京都では大原女が採取したらしい。

釣り鐘形をした花を咲かせるツリガネニンジン。

白く目立つ花弁を持つオオバナセンダングサ。

秋の七草の尾花はススキのことで、昔は屋根を葺くために集落ごとに茅場を共有していた。

センボンヤリは秋に閉鎖花をつける。右上は閉鎖花の綿毛、下の数本は綿毛になる前の閉鎖花。

日本固有の蝶ギフチョウは早春に1回だけ発生し「春の女神」とも呼ばれる。カンアオイの葉はギフチョウの食草。その花は地味。

チカラシバの葉にできる横しわから台風の数や来る時期を占ったという。子供の頃、葉を結んで輪にして足を引っ掛けて遊んだ。

イヌタデは石器時代から弥生時代までに日本に帰化した史前帰化植物。史前帰化植物と在来種の違いは?

ツルソバはソバに似た花をつけるツル植物。暖地の海岸近くに群生している。

寄生植物のネナシカズラ。種から芽生えて寄生先の植物に巻きつくと自分の根は消えてしまう。

朝もやの東京湾を観艦式に向けて進む護衛艦「むらさめ」。観光船や漁船がまとわりついている。