四国縦断 ルート33をたどる              2008年2月

松山市と高知市を結ぶ国道33号、別名 土佐街道の始点は高知市、終点は松山市。昔、ルート66という人気TV番組があった。その半分のルート33を終点から逆に高知方面に向かった。高知まで約120Km。もちろん今日の目的地は高知市ではない。というより特に目的地もなく自転車を走らせた。

国道33号の終点。今回は流れに逆らって終点から出発する。

まず目についたのはビルに突き刺さったような空飛ばない円盤。

伊豫豆比古命神社 別名 椿神社。旧正月8日の前後3日間続いた椿祭りの翌日の様子。椿祭りは「伊予路に春を呼ぶまつり」と言われ農閑期の終りを告げる祭りでもある。

河原にアブラナ科の黄色い花が咲く重信川にかかる橋を渡るとそこは砥部町。

冷たい風が吹き抜ける重信川の川原に咲いていたオオカワジシャ。その葉は食用にもなるという。

こちらでは旭山動物園よりも人気のある とべ動物園。この日は動物園の上に淡く雪が舞っていた。

砥部焼の里、砥部町役場前の案内板もオブジェも砥部焼で作られている。砥部焼は肉厚で実用的な焼き物だという。陶板画もいたるところで見られる。

カラスが食べるからカラスノエンドウの名かと思ったが、そうでも無いらしい。黒くなる実の色が由来とのこと。雪が舞う空の下で震えるように咲いている。

水田に良く見られるスズメノテッポウは子供たちが草笛にして遊んだというが、それはいつの時代のことだろう。まだ寒いこの時期には数本しか見られないが、春の耕作開始直前の水田は一面この花で満たされる。

チチコグサモドキはチチコグサに似ているとのことだが、そのチチコグサはどんな感じだったっけ?

ノボロギクはどんな場所にも咲いているといってもいいほど。そのわりにはあまり印象に残っていないかも。

国道33号を辿るささやかな旅も今日のところはそろそろお終いだ。夕焼けてもまだ赤とんぼはいない。