冬芽萌え花開く季節くる 2016年2月、3月(撮影)

冬の寒さに耐えた木々の芽が芽鱗の防寒コートを脱いで小さな葉を展開するようになると、地面付近では気の早い草たちがまだ弱い陽の光を受けて早々と花を咲かせる。花粉を運んでくれる虫たちの姿もまだ少ない寒風の野に蕾を膨らませる野草や低木の姿が見られるようになると、寒さに震えて外出を控えていたこの老体も山野に向けて足を運ぶようになる。

枯れた葉を落とすことなく冬を越えるヤマコウバシ。

どこを噛んでもとても苦いらしいニガキの冬芽。

エゴノキの芽が緑色に膨らんで今にも開きそう。

クリの葉が展開している。赤い部分は虫こぶ。

白く短い細毛が寒さから新芽を守るクヌギの新葉。

もっと毛深い葉はコナラの新葉。水滴が玉になっている。

越年草のイヌノフグリは陽だまりで春真っ先に花開く。

最近各地で生息域を大きく広げているフラサバソウ。

青い花をたくさん咲かせるオオイヌノフグリ。

葉がキュウリの香りを持つというキュウリグサ。

空き地など一面に群生することがあるヒメオドリコソウ。

真っ白い花のヒメオドリコソウ。目にすることは少ない。

ホトケノザはヒメオドリコソウなどと一緒にあたり一面に群生することがあり、暖色系の花色は心を緩ませてくれる。

歩道脇の市民花壇に見られた白花のホトケノザ。その市民花壇の大半が廃止されてコンクリートで覆われてしまった。

クサイチゴの大きめな白い花は良く目立つ。

ヤブの中に咲くニガイチゴの棘は鋭く痛い。

枝に連なって下向きに咲くモミジイチゴの花。

カジイチゴの大きな花の後には美味しい実がなる。

まだ赤い色が少ない山道にキチジョウソウの実。

キケマンに続いてムラサキケマンも咲き出した。

イヌガヤの枝に雄花がビッシリと咲いていた。

小さな鈴のような花をスダレ状に咲かせるキブシ。

4つの黄色いヨレヨレの花弁を伸ばすマンサクの花。

緑色の虫が這い出して行くようなシバヤナギの花。

小さな花を2〜3個房のようにつけるヒュウガミズキ。

花穂を長く垂らして花を咲かせるトサミズキ。

花もそうだが新葉も美しいウグイスカグラ。

寒さに凍えながら咲くオニシバリの花。別名はナツボウズ。

花と一緒に萌え出す緑の葉が特徴のオオシマザクラ。

ヤマザクラの新葉は赤みを帯びている。

春の野に定番のツクシが一斉に芽を出した。

花をつつくと胞子が流れ出すヒメカンスゲ。

ツルグミのいかにも渋そうなまだ青い実。

昔はこんなに近い場所も女人禁制だったんだ!

なんという品種名だろうか赤が濃いツバキの花。

茶花に用いられたというワビスケの花。