北アルプス裏銀座に遊ぶ 2016年8月(撮影)

北アルプスの烏帽子岳から槍ヶ岳まで、通称 裏銀座コースと呼ばれる縦走路を歩いた。裏銀座は個人的に北アルプスへのデビューコースなので思い出深い。初めてこのコースを歩いたときには槍ヶ岳からさらに穂高連峰に足を伸ばして北穂から奥穂、前穂と歩き上高地に下ったが、今年初めての「山の日」による混雑を避けるため槍ヶ岳から直接上高地に下山した。山の日を目前にして上高地ではイベントの準備がされていた。今年の北アルプスは積雪が少なかったために高山植物の生育が早く、例年この時期に咲いている花々の多くは散り急いでしまい、真夏なのに秋に咲く花が最盛期を迎えている。

高山の夜明け。

朝もやの向こうに表銀座コースの稜線が見える。

野口五郎岳山頂。2,924m

これから歩くワリモ岳(中央)と鷲羽岳(左)が見える。

どうにか咲き残っていたクルマユリ。

ムカゴトラノオ タデ科イブキトラノオ属

トウヤクリンドウ リンドウ科リンドウ属

タカネシオガマ ハマウツボ科シオガマギク属

イワオウギ マメ科イワオウギ属

ミヤマクワガタ オオバコ科ルリトラノオ属

シコタンソウ ユキノシタ科ユキノシタ属

イブキジャコウソウは草のように見えるが低木。

アオノツガザクラも低木でツンツンしているのは花の後。

コバイケイソウは数年に一度当たり年が来る。今年は外れ。

秋の花のトリカブトがたくさん咲いていた。

モミジカラマツ キンポウゲ科モミジカラマツ属

鷲羽岳山頂。2,924m

鷲羽岳山頂直下にある鷲羽池。

ハクサンフウロ フウロソウ科フウロソウ属

エゾシオガマ ハマウツボ科シオガマギク属

ミヤマアキノキリンソウ キク科アキノキリンソウ属

ヤマハハコ キク科ヤマハハコ属

三俣蓮華岳、手前は三俣山荘。

硫黄尾根の向こうに槍ヶ岳と穂高連峰。

オニシモツケ バラ科シモツケソウ属

ミヤマダイモンジソウ ユキノシタ科ユキノシタ属

タカネナデシコ ナデシコ科ナデシコ属

キバナノコマノツメ スミレ科スミレ属

槍ヶ岳への長い登りが続く西鎌尾根。

ハイマツの尾根に雷鳥が顔を出した。

チシマギキョウ キキョウ科ホタルブクロ属

ミソガワソウ シソ科イヌハッカ属

ミヤマシャジン キキョウ科ツリガネニンジン属

オオヒョウタンボク スイカズラ科スイカズラ属

サラシナショウマ キンポウゲ科サラシナショウマ属

ハンゴンソウ キク科キオン属

今が花の時期のオオカメノキの果実が熟した。

ジャコウソウ シソ科ジャコウソウ属

縦走路を歩いているとピヨピヨという声が聞こえてきた。みるとハイマツの中に雷鳥の雛が急いで隠れようとしている。その後から雷鳥の親鳥が心配そうに首を伸ばしている。雛のことを心配してか親鳥は隠れようとしない。急いで写真を撮ってそっと離れたらシニア夫婦の登山者がやってきた。雷鳥がいることを教えてすれ違ったが、暫く歩いてから振り返るとさっきのジジイがハイマツの中に分け入って雷鳥の写真を撮っていた。教えなければ良かったと後悔しながら登山を続けた。