足早の季節に追いつけない 2022年5月〜7月(撮影)

春から夏へ、急ぎ足で通り過ぎようとしているみたいな季節。例年よりも早く梅雨入りしたかと思ったら、梅雨など無かったかのようにあっという間に梅雨明けしてしまった。そうかと思ったら猛暑の真夏はじっくりと居座って記録破りの高温が続いている。5月から7月にかけて撮影した写真をどうぞ。

春の暖かさに大きな蛇の脱皮殻が残されていた。大谷石の石垣に吊るしてみた。

民家の生垣に見知らぬ花が咲いていた。アメリカホドという聞きなれぬ花だった。

エゴノキは果皮にエゴサポニンを含み、つぶして水に入れると泡立ち洗濯に利用された。川魚漁にも用いられたという。

ババナのような形をしたものはエゴノネコアシと呼ばれ、エゴノキの芽にエゴノネコアシアブラムシが寄生してできる虫こぶ。

イヌマキの雄花

イヌマキの雌花

イボタノキの花からは強い香りが漂う。

アカショウマは丹沢や箱根など山地に多く見られる。

花が咲く頃に葉が白くなるハンゲショウ。花粉を運んでくれる虫を誘うためのサイン。

池の中にミズキンバイの花が黄色く咲いている。

アサザの種は水に浮き岸辺に打ち上げられたものだけが発芽する。冬の低温の後、春の地表の温度変化を感じて休眠から覚めて発芽する。

アゲハチョウの仲間の幼虫は樹木の葉を食べる種類が多い中で、キアゲハはセリ科の草を食べる。写真は鉢植のパセリの葉を食べるキアゲハ。

西日本では古くから円形のしんこ餅をサルトリイバラの葉で上下から挟むようにして包む。

鋭いトゲをたくさん持っているジャケツイバラ。花の美しさに誘われてうっかり枝に触るとさあ大変。

キキョウソウは閉鎖花と開放花の2種類の花をつけ、開放花は雄性先熟で自家受粉を防ぐ。閉鎖花は自家受粉で確実に子孫を残し開放花は他花と遺伝子交換をして多様性を確保する。

日本固有種のヤマユリは1873年のウイーン万博で紹介されると、その強い香りと大きな花で注目を浴びた。それから大正時代まで球根は主要な輸出品となり各地で乱獲された。

2つの花が対になって咲いているスイカズラ。色は白から黄色に変化することから金銀花とも呼ばれる。

サネカズラの枝の皮をはいでつぶした粘液は整髪料として利用されたためビナンカズラとも呼ばれる。

チガヤは日本書紀や万葉集や源氏物語など多くの古典に語られている。その根は地中にしっかりと張り法面の崩落を防ぐ効果がある。

春先に真っ白な花をたくさんつけたリキュウバイに果実が実った。中にはどんな種が入っているのかな。

さっきまで見えていた富士山をスッポリと積乱雲が覆ってしまった。大きな富士山を包み込むもっと大きな入道雲。

太陽の周りに出来る白い光の環は巻層雲を構成する氷片に光が反射してできる。日暈とかハロ現象と呼ばれる。